「第3回映画監督川島雄シンポジウム」開催しました

平成28年11月5日(土曜日)午後1時30分から図書館あすなろホールにて「第3回映画監督川島雄シンポジウム」を開催しました。

図書館では、むつ市出身の映画監督・川島雄三氏をもっと深く知ってもらいたいとシンポジウムを開催し、今年で3回目となりました。
今年は第1部のパネリストに映画と酒場を愛する「映画酒場編集室」の月永理絵氏を迎え3名のパネリストの皆さんに川島雄三監督の魅力と映画について語っていただきました。
2年後の平成30年2018年には生誕100年を迎えますので、たくさんの人に川島雄三監督が残した作品と監督自身の映画人生に触れていただければと思います。

第2部の映画上映は「あした来る人」川島監督37歳の監督作品を鑑賞しました。
川島映画常連の三橋達也が格好良さとダメさ部分の両方を醸しだし、若くて朴訥な好青年をものすごく若い三國連太郎が演じ、女優陣の知的で、なおかつ妖艶な美しさと可憐な振る舞いにうっとりする映像でした。

内容は4人の若い男女と人生の円熟期にさしかかりつつある男性が織りなす物語で、当時の男女がそれまでの価値観に縛られず新しい形の愛情を求め、悩みもがき、新たな一歩をそれぞれが選択していく様子が当時の東京大阪を舞台に描かれた作品でした。
原作が井上靖の文芸作品なので、川島カラーは幾分薄目ですが、人を純粋に愛するとはどういうことなのかを60年経った現在でも考えさせられる映画でした。

シンポジウムには30人近くの方に参加いただき、貴重な川島雄三監督の素顔や、若い方から熱狂的に支持される川島監督作品の魅力をパネリストから聴いたり、川島雄三監督作品を鑑賞して秋の午後を過ごしていただきました。
ご参加ありがとうございました。

第3回映画監督川島雄三シンポジウム

第1部 パネルディスカッション 午後1時30分から午後2時30分

「2018・映画監督川島雄三 生誕100年に向けて ~KAWASHIMA映画の魅力~」

パネリスト    
川島  晋一 氏(川島雄三の甥)
野口   悟 氏(元明治大学映画研究部)
月永 理絵 氏(映画酒場編集室)
コーディネーター  
髙瀨厚太郎 氏(映画監督川島雄三を偲ぶ会会長)

第2部 川島雄三監督作品上映(DVD)午後2時40分から午後4時40分
  
「あした来る人」
日活 1955年(昭和30年)公開
モノクロ 115分
原作:井上靖
キャスト:山村 聰、月丘夢路、三橋達也、三國連太郎、新珠三千代)ほか

川島雄三シンポジウム

映画監督 川島雄三

画像:川島雄三 川島雄三は1918年(大正7年)2月14日、青森県下北郡田名部町(現在のむつ市)に生まれる。田名部尋常高等小学校から旧制野辺地中学(現野辺地高等学校)で学ぶ。
 1935年、明治大学専門部文芸科へ進み、映画研究部に所属。1938年、松竹大船撮影所助監督採用試験を受け入社。最初についた監督は、渋谷実(「女こそ家を守れ」)。1943年、監督試験で川島雄三は主席合格。
 監督第1回作品は、織田作之助原作・脚色による「還って来た男」。松竹・日活・東宝・大映と移籍を繰り返し、生涯で51本の作品を残した。
 1963年6月11日朝、東京・芝の日活アパート9階の自室で急逝。直接の死因は「肺性心」。傍らには「江戸商売図絵」と読みかけの「中央公論7月号」が開いたままであったという。遺作は、東宝映画「イチかバチか」である。待機作(急逝により未完)3本。

 川島雄三ってどんな人?(平成26年むつ市政だより連載)

 図書館では、広報むつ(むつ市政だより)の平成26年5月25日号から12回にわたり、毎月下旬号にて『川島雄三ってどんな人?』という連載を行っていました。
(執筆:『映画監督川島雄三を偲ぶ会』会長の高瀬厚太郎氏、地域史研究者の鳴海健太郎氏)
 

 なお、広報むつ(むつ市政だより)は、過去のものも含め下記アドレスよりwebで閲覧できますので是非ご覧下さい。