趣旨

 市では、平成24年度よりバイオマス(再生可能な生物由来の有機性資源)の有効活用に取組んでおり、これまで講演会を二度開催しました。

 ダンボールコンポストは、去る平成25年2月3日(日曜日)むつ来さまい館にて開催したバイオマス施策に伴う市民講演会「生ごみの堆肥化とごみ減量 家庭でできるごみ減量」で取り上げ、バイオマスの有効活用とむつ市の抱えるごみ問題を解決する方法として、多くのみなさんに知っていただきました。

 しかし、もっともっと多くのみなさんに知っていただきたいと考えています。

 むつ市は、「住民一人当たりのごみ排出量」が、青森県内でも高いレベルとなっており、ごみの減量化対策は、重要な課題となっています。

 この問題を解決するため、最も効果的な方法が、むつ市のもえるごみの約5割を占めており、その性質上、水分を多く含んでいる生ごみの減量です。

 また、生ごみの減量を進める上で、忘れてはならないのが、生ごみがバイオマスの一つであり、有効に利用することで新たな資源へと生まれ変わることができるということです。

 ダンボールコンポストは、これらのことを踏まえており、なおかつ、家庭で手軽に取組むことができるものです。

 ぜひ、はじめてみませんか?

ダンボールコンポストとは?

 ダンボールコンポストとは、ダンボール箱を利用した生ごみ処理容器のことです。

 その仕組みは、ダンボール箱の中に土壌改良材を入れた簡単なもので、微生物の力によって生ごみを分解し、堆肥を作るというものです。

ダンボールコンポストのメリットとは?

  • 電気を使わない 
  • 発酵材などの薬品を使わない 
  • 材料が安い
  • できた堆肥を有機肥料として利用できる
  • ごみの減量化・資源化につながる

準備するもの

  • ダンボール箱(2個)

みかん箱程度(40cm立方くらい)の大きさのもので、断面が二重構造のものが丈夫で長持ちします。

かき混ぜるのが簡単なため、口の広いものがオススメ です。

断面図
 

  • 基材

ピートモス(15リットル)・・・水ごけが堆積し腐植したものを乾燥、粉砕したもの。

くん炭(10リットル)・・・もみ殻を炭にしたもの。

配合割合・・・《ピートモス:くん炭=3:2》

※土壌改良材としてホームセンターなどで数百円で販売しています。

  • 底敷用ダンボール(1枚)

ダンボール箱の底を二重にして補強するためのもので、底の大きさに合わせて加工します。

  • 防虫カバー(1枚)

ダンボール箱の中に虫が侵入するのを防ぐためのもので、通気性の良いもの。

Tシャツを加工したものやバスタオルで代用できます。 

  • 底上げ台

ダンボール箱の底の通気性を保つためのもの。

(例)苗ケースや木片など

  • ガムテープ
  • スコップまたはゴム手袋

ダンボールコンポスト内をかき混ぜる際に使います。

あれば便利なもの
  • 温度計

基材の温度を測るためのもの。微生物の活動状況を確認できます。

  • はかり

生ごみの量を計量することができるため、どれだけ減量したか実感できます。

ダンボール・ゴム手袋・スコップ

温度計・ガムテープ

(左)ピートモス (右)くん炭

 

土台 (写真は苗ケース)

 

防虫カバー(Tシャツを加工したもの)

  

防虫カバーは、袖部分(切り取り後)と首部分を縫い合わせることで作成できます。

 

容器の作り方

  1. 一つ目のダンボール箱のカドや穴をガムテープで補強します。

    作り方(1)
     
  2. 二つ目のダンボール箱は、底以外の部分を同様にガムテープで補強します。

    作り方(2)
     
  3. 一つ目のダンボール箱の底部分の補強のため、底敷用ダンボールを隙間ができないように敷きます。

    作り方(3)
     
  4. 一つ目のダンボール箱の中に二つ目のダンボール箱を入れます。
    カドをたたいてつぶしてもらうと入りやすくなります。

    作り方(4)
     
  5. 容器の完成です。

    作り方(5)

設置方法

  • 水に濡れない場所に置きます。※水に濡れるとダンボール箱が傷みます。
  • 通気性をよくしてください。※底上げ用の台の上に乗せ、壁などからも離してください。

   設置場所

生ごみの投入前に

  1. ダンボール箱の中に基材を入れます。

    利用前の準備(1)
     
  2. 基材をよく混ぜ合わせて全体に空気を取り込みます。
    ※時間をかけて、よく混ぜ合わせてください。
    ※水分を加え、粉(ほこり)が立たない程度に湿らせてください。

利用前の準備(2)

利用前の準備(3)

利用前の準備(5)

投入方法

  1. 基材の中心に穴を堀り、掘った穴に生ごみを投入します。
  • 1日の投入量は、500gを目安としてください。
  • 生ごみは小さくした方が分解しやすくなります。
  • 塩分を多く含むものは、投入しないでください。


利用方法(1)

利用方法(2)
 

  1. 投入した生ごみと基材がよく混ざるように全体をかき混ぜます。
  • 基材の表面に生ごみが出ないようにします。


利用方法(3)

利用方法(4)
 

  1. かき混ぜ終わったら防虫カバーをかぶせます。

利用方法(5)

※ 空気を取り込むため毎日(生ごみを投入しない日も)、全体をよくかき混ぜてください。 

投入期間の目安

 「ダンボールコンポスト」の使用期間は、1日平均500グラムの場合で、約3ヶ月投入できます。

  以下の状態は、生ごみ終了のサインです。

  • 基材のかたまりが多くなり、べたついた状態になった。
  • アンモニア臭がする。 
  • 生ごみを投入しても、分解が遅い。また、温度が上がらない。 

分解について

  • 開始してすぐには、分解は始まりません。1週間から10日程度かかりますが、温度が上昇し微生物の活動が活発になると、分解しやすいものは数日で形がなくなります。  
  • 温度が低すぎる(10℃以下)と、微生物の活動が弱まり、生ごみの分解が進みません。
    (冬場は、毛布などを利用し全体をおおって行うのもよいです。) 
  • 廃食用油(コップ1杯程度)、米ぬか(コップ1杯程度)、ご飯、肉などのカロリーの高いのものを加えると温度が上がり、分解が進みます。
    ※温度が上がらない場合は、生ごみの投入量を減らすか、一時中断してください。 
  • 野菜中心の場合は、温度はそれほど上がりませんが、確実に分解されます。

  

分解されやすいもの

ご飯、野菜くず、肉、魚、お茶がら、コーヒーがら、廃食用油、米ぬか

分解されにくいもの

卵の殻、果物(レモンなど)の皮、根菜類(大根など)の皮

分解しないもの

骨、種、たまねぎの皮、トウモロコシの芯

熟成して堆肥へ

  1. 生ごみの投入をやめてからも、生ごみの形がなくなるまでは水分を保ちながら1日1回は、かき混ぜてください。
  2. 生ごみの形がほとんどなくなったら、水分を与えずに、週に1、2回かき混ぜてください。
  3. その後、基材の水分がなくなり、サラサラの状態になったら、1ヶ月以上寝かせて堆肥の完成です。 

堆肥の使い方

  • そのまま使用すると、養分の濃度が高いため、植物が枯れることがあります。そのため必ず土に混ぜて使用してください。
  • 〈堆肥:土=1:3~5〉の割合で混ぜ合わせます。
  • 堆肥をすぐに使わない場合は、ビニール袋などに入れて保管できます。
  • 不要な堆肥は、市環境政策課で引き取りを行っていますので、お問い合わせください。

Q&A

分解について
Q.生ごみを入れ続けると、ダンボール箱が満杯にならないの?

 A.生ごみは分解されると、体積が大きく減少します。そのため、ダンボール箱が満杯になることはありません。

Q.生ごみの分解が進まないが、どうすればいいの?

 A.開始してすぐには、微生物が少ないため、分解が遅いことがあります。2週間ほどしますと、微生物も増え、分解も進んで温度も上昇していきます。それでも分解が進まない場合は、2つの原因が考えられます。
 

  1. 水分不足:基材に含まれる水分が減少し、乾いている状態だと分解がうまくきません。水分を追加し、手で握って団子になるくらいの固さの水分量を維持してください。
  2. 気温が低い:温度が低すぎる(10℃以下)と微生物の活動が弱まり、分解の進みが遅くなります。適量(コップ1杯程度)の廃食用油や米ぬかを投入すると、温度が上昇し分解が促進されます。
害虫・トラブル
Q.害虫が発生したが、対処法は?

 A.基材の温度が上がると害虫は死滅します。そのため、害虫が発生した場合には、適量(コップ1杯程度)の廃食用油や米ぬかを投入し、よくかき混ぜてください。もしくは、ビニール袋に入れて口を縛り、1~2日間天日干しすると死滅します。虫は取り除かず、再度ダンボールに入れて使用できます。殺虫剤は、ダンボールコンポスト内の微生物を死滅させるので絶対に使わないでください。

Q.臭いがしてきたが、対処法は?

A.一度にたくさんの生ごみを入れると、温度が急激に上がり、カビや土くさい臭いがしますので入れる量を調整してください。また、生の魚や肉などを入れると臭いがきつくなります。その時には、生ごみの投入を止めてかき混ぜるだけにしてください。2、3日で臭いは落ち着きます。
  
※魚や肉は一度湯通し、もしくは火を通してから入れると臭いが少なくなります。

※お茶がらやコーヒーがらを入れると臭いが和らぐと言われています。

※くん炭を追加することも効果的です。

Q.カビが発生したが、対処法は?

A.基材の表面に白カビが生えることがありますが、これは好気性菌であり、人体には無害なものです。そのまま続けて問題ありません。

取扱説明書

  ダンボールコンポスト取扱説明書.pdf [7711KB pdfファイル] 

モニター募集中

 毎年、ダンボールコンポスト講習会を開催しておりますが、市環境政策課にてモニターを随時募集中です。興味のある方はぜひお問い合わせください。

※モニターとなっていただいた方には、ピートモス(15リットル)とくんたん(10リットル)をプレゼント。

※ダンボールコンポスト講習会は、引き続き、出前講座でも行っています。 → こちらへ