むつ市議会第239回定例会(平成31年2月21日開会)

はじめに

画像:むつ市長

 「市長さんの夢は何ですか」と冬のイベントで出し抜けに通りがかりの小学生から聞かれました。

 むつ市議会第239回定例会の開会に当たり、平成31年度の市政運営に臨み、所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様の御理解と御協力をお願い申し上げる次第であります。

 若さが武器とよく言われます。しかし、私は、個性を大事にしています。ポーランドの詩人ヘルベルトは「源泉にたどり着くには流れに逆らって泳がなければならない。流れに乗って下っていくのはゴミだけだ」と述べました。
 政策を企画立案していくと必ず責任にたどり着きます。私たち政治家にはその責任を引き受け、施策を展開し、解決することが求められています。
 当地域は、医師不足が深刻化していて医療改革が進みません。これは、私の責任です。未舗装の道路も多くインフラ整備に遅れがあります。これも、私の責任です。少ない教育機会が子供たちの可能性を閉ざしています。これも、私の責任です。
 結果を出していないということを認めることこそ、まずは求められていることだと思います。

声を形に

 今回提案する予算は、「市民の“くらし”応援予算」としています。私たちが生活者の一人として、そのくらしが昨日より今日、今日よりも明日、より良いものとなるための事業を集めています。
 医療改革の分野では、むつ総合病院の医師を確保するための弘前大学や青森県立中央病院からの医師送迎システムの構築、新たに常勤医5名、応援医師6名の確保を含む事業を通じて、良質な医療を提供し、無駄な待ち時間を大幅に削減し、新一般病棟の建設にも着手し、選ばれ、信頼され、待たせない医療の実現を図りたいと考えています。
 インフラ整備の分野では、私道等の整備に9割の補助金を交付する新制度を構築するほか、居住誘導区域や拠点の道路について地権者の協力を得ながら歩いて暮らせるまちを目指す事業や、総合アリーナの建設を計画的に進捗させることにより、全国のコンパクトシティモデル都市にふさわしいまちづくりを目指します。
 教育の分野では、東京大学との連携により、下北から東大生、下北から甲子園、下北からベンチャーの三本柱の事業により、子供たちの可能性を最大限に引き出し、その夢を応援する事業を展開します。

 市民の皆様の声。まんべんなく、かたよりなく、とどこおりなく。ちいさな声も、大きな声も、声なき声も。声を形に。

 平成31年度の予算は「市民の“くらし”応援予算」です。手に取るように身の周りの生活が良くなっていくためには、市民の皆様の声がその源泉です。
 これまでも、おでかけ市長室、町内会イキイキふれあいトーキング、ご近所知恵出し会議などあらゆる方法で広聴活動を実施してきました。
 新年度は、その冒頭に、新たな事業として町内会マラソンヒアリングを実施します。全町内会の皆様から御意見をお聴きし、現場の悩みを解決する仕組みを構築したいと考えています。
 それぞれの町内会とは限定された時間にはなると思いますが、市政経営のパートナーであります町内会長の皆様を中心とするメンバーと、地図を開き、図面を広げ、時に現場に赴くことで課題を解決して、平成31年度予算を駆使し、くらしを向上させる取組としたいと考えています。

 政策の力で、全国のリーディングシティとして発信し続けるむつ市、そして、市民の皆様の声を聞きそのくらしを改善し続けるむつ市。
 伸びやかに二つのむつ市の顔を表現し続ける平成31年度となるよう尽力してまいります。

結びに

 「君の夢を叶えるのが私の夢だよ。」と冒頭の小学生に答えました。
 今は家族に支えられている子供たちへ、妊娠、出産、育児そして教育の充実。大きくなれば、働く場所の確保、住みやすいまち、世代が変わり子育ての充実。高齢になれば、医療、介護、福祉。その人生を通して夢を支えるのは、むつ市での「くらし」です。
 一人ひとりの市民の皆様が持つ夢を支える「市民の“くらし”応援予算」によって、皆様の夢への歩みが進むよう先頭に立って、むつ市を牽引していくことをお誓い申し上げます。
 そして、皆様の夢が達成され、笑顔がかがやき希望にあふれた人生になることを心から願っています。そのことも自分の責任だと思っています。
 本年9月1日で還暦を迎えるむつ市。そして、5月1日には新しい時代が幕を開けます。市制施行60周年の節目となる記念すべき一年となります。

 「笑顔かがやく 希望のまち むつ」の実現に向け、議員の皆様、市民の皆様には、なお一層の御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げ、私の所信の一端とさせていただきます。